たいそんの日記

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きみにあいたかった

 きんぴらごぼうをつくった
実は ごぼうを買ったのは人生で初めてだったので
うまく出来るか どきどきくっきんぐ
こんにゃくも 細長く切れるのか心配だったけど
今はきんぴら用の こんにゃくが売っているんだね
便利な時代になったものだ
そんな 心配をよそに 出来上がったきんぴらは
抜群に おいしく たっぷり 2日分 できたので
副菜には 明日まで 事欠かない
食事は 楽しいものだなあ
そして 僕はいま エプロンが猛烈に 欲しい
あれ着ると しゃきっとする気がする

 12月になったよ
きみの暮らしは どうですか
あったかい格好で 過ごしてね
ようやく心の整理もついて
こうしてブログを書く段取りになったけど
28日のライブは そりゃもう
思い出深いものになった
それからの 2日間は まるで気が抜けて
ギターなんか 1ミリも さわっていないし
なんだか ずっと そわそわしちゃって
お風呂場とか 台所とか 家の近所とかを
行ったり来たりの 堂々巡り

それは 特別 珍しいことではなくて
いつも ライブの後は 気が抜けてしまう
ひどいときは ギターのコードも 忘れる
あれ B7 って どこ 押さえるんだっけ てな具合
脳みそを ステージに 置いてきたみたい
頭が からっぽになると
もうアルバイトなんかいけない
昨日も 楽勝で 大遅刻
お風呂にいたっては さっき やっと 入った
でも 彼奴らには 本能的な
帰巣性が あるらしく 僕の 脳みそも
えっほえっほ 言いながら
アパートまで 自力で かえってきて
それが 今 すこーんと 入っていった
ああ そうだ B7 はこう押さえるんだった

だけど それにしたって 28日のライブは
思い出深いものに なったんです
なったんですよ おまいさん

 その日の 入り時間は18時半だったけど
家で やることも なかったので
少し早めの 18時くらいに 大きな輪へ着く
味園ビルの 2Fは ちょっとした魔空間で
一風変わった バーが
ところせましと 立ち並んでいるものだから
目的地に 着けるか いつも心配になるが
それでも 大きな輪は2回目
確かこのへん ああ あった てなもんで 到着
マスターは 来ていたので
もちょもちょ 喋りながら おとなしく過ごす
しばらくすると 主催のももちゃんが 到着
間髪いれず 瀧内くん 出現
すこし 間をおいて パードレマードレ 参上
役者は そろった
リハーサルをして 開場
みんなで しょうもないこと
話したり ちょっとお酒 飲んだり
まったり過ごす
ここからとても大事な話をする

店の 一番 奥のソファで 座っていると
ひとりの お客さんが 来店
赤いコートに 赤いベレー帽
そして 金髪
おー お洒落な 人だなあと 思って
顔を見ると 僕の頭には
"!?"が 何十個も 浮かんだ

いや そんな ばかな いやいや でも
あ 喋ってる わ あの声
うそだろ まじか やべえやべえ

どぎまぎしつつ ももちゃんを
店の外まで 引っ張り出して 聞いてみる

「あのね 今から 変なこと聞くけど
さっき 来た金髪のお客さん
あの人って せっちゃんって名前?」

「え?うん そうよ どうかしたの」

「いや あの 実はね......」

実はね 今から そうだな
もう3年くらい前になるのかな
僕が それまで やっていたバンドを抜けて
ひとりで 歌うようになって しばらく経ったころ
京橋でライブがあったとき
たまたま観てくれた お客さんがいたんだ
それが せっちゃんだった
せっちゃんは 県外から 来ていて
大阪まで 1時間くらいかかるのに
僕の演奏を気に入ってくれたのか
何度も 何度も ライブに 来てくれてたんだ
新しい曲が 良ければ 褒めてくれたし
いつも とても丁寧な 感想のメールもくれて
本当に うれしかったんだ

知り合って 10ヶ月 くらいたったころ
その日も ライブがあったんだね
たしか アトランティクスでの ライブだったと思う
数日前に 観にいくって連絡があったから
ああ うれしいな ありがとうなんて
思いながら 夕方 15時ごろ
ふと 携帯を見たら
着信が 4件 入ってる
携帯番号は 知っていたけど
やりとりはおもに メールだったから
電話がかかってきたのは はじめてのことで
どうしたんだろ と思って かけ直したけど
繋がらなかったんだね
おかしいな なんて 思いながら
ライブが始まったんだけど
終わるまで せっちゃんは 姿を見せなかった

都合が悪くなっちゃったのかな
それなら しょうがないな
って そのときは そんくらいに 思ってたんだけど
1ヶ月経って 2ヶ月経って 3ヶ月経って わかった
ああ もう あえないんだな って

お客さんがつくこともあれば
離れることも もちろんある
それは ミュージシャンの宿命だし
いちいち 気にしてはいけないのかもしれない
ライブに来るも来ないもその人の 自由で
そこに理由なんか なくていい
僕だって 行こうと思ってたライブの
ハコの前まで言って 急に気が変わって
引き返したこともある

それでも 正直言って ショックだった
それは 別に 来ないことが
ショックだったわけじゃなくて
なにか気に障ることを
言ってしまったのかもしれない
本当は 無理に
誘ってしまっていたのかもしれない
感謝の 気持ちだって
もっと たくさん 伝えるべきだったんじゃないか
アマチュアといえども
そんな ミュージシャンとして 当たり前のことが
自分は 出来てなかったんじゃないか

そんなことを 考えて
メールしようかとも 思ったけど
「なんでライブ 来ないの?」なんて
えらそうなこと とても言えないし
メールを送れたところで
もし 今 書いた理由が ひとつでも
当たっていたらと 思うと
怖くて 怖くて ほんとに怖くて
どうしても 送ることができなかった

そんなこんなしているうちに
僕が 携帯を紛失し
今なら LINEとかで
電話帳が消えても
ある程度 もとに 戻せるけど
当時はまだ LINEも なく
連絡の手段を 失ってしまった

気にしても しょうがない
またライブは迫ってるんだ
がんばらなくちゃ と思いながら
それから 何回も 何十回も
何百回も ライブをして
だけど そのたびに
客席に せっちゃんは いないか
いつも さがしてた
いつも いつも さがしてた
会えたら なんて 声をかけよう
やっぱり ごめんね かな
話してくれるのかな
そもそも また会えるんだろうか
そういうことを 考えながら
何曲も 何十曲も 曲を作った

心の中に 確かなしこりとして
残ってた せっちゃんという
お客さんは 自分の音楽に対する
考え方や 捉え方にも影響を 与えて
たとえば 僕は人気が無いから
お客さんを呼ぶのに
いつも苦労するんだけど
すると先輩のミュージシャンなんかは
「もっと強引にでも 誘っていかないとダメだよ
とりあえずお客さんつけて そしたら
うまいイベントにも 誘ってもらえるじゃん
そこでまたお客さんつけてって
やっていかないとさ.......」
なんて 言われることもある
それは確かに 事実かもしれないけど
自分の中で
「お客さんに無理はさせたくない」って
気持ちのほうが どうしても強くて
ライブの告知や勧誘のメールを
送るのが どうしても きつかった
これは読む人が読めば
単なる言い訳に過ぎないかもしれないし
自分にもっと 今より才能があれば
乗り越えられる課題かもしれないけれど

とにかく そういうことがあって
自分にとって せっちゃんっていう
お客さんは とても大きな存在だったんだね
で その人が いま 目の前にいるの
驚いた驚かなかったなんて もんじゃない
何度も考えていた 再会の言葉を
ぽーんとぜんぶ 忘れてしまって
心臓も ぎゅーっと 痛くなって
せっかく 治りかけてた 人見知りも
再発したみたいに頭がじんじん熱くなる
少し離れたところで ちらちら盗み見る
なんとなく せっちゃんも こっちに気付いてる様子

とはいえこのままの精神状態じゃ
とても 良いライブなんかできない
きてくれたお客さんも
主催のももちゃんにも 顔向けできない
勇気を振り絞って おずおずながら
大きな輪 カウンターの
左から4番目の椅子に座る
せっちゃんに 声をかけた

「せっちゃん あのね......」

ごめんねを 先に言ったのは
せっちゃんだった
すべての心配は杞憂に終わった
せっちゃんは その当時 いろいろあって
長いこと ライブハウスにも
行けなくなっていたらしい
最近 また行けるようになって
今日 訪れるつもりだった ライブバーで
僕が 出ることも知ってくれていて
やっぱり 電車で 時間をかけて 来てくれたんだそう

話しているうちに お互い 感極まっちゃって
なんだか うるうる してきて
ももちゃん 僕はな
この日が 最高の夜になることを
このとき 確信したんだよ
高らかに 歌えると 確信したんだよ

せっちゃんの 髪は金色になっていたけど
笑った顔は 昔とまるで変わっていなかった

ときどき 不安に 襲われることがある
こうやって 売れないまま 年を取って
自分は 大丈夫なんだろうか
親は 今日も 泣いている
音楽をやめようとおもったことは
自慢じゃないが 僕は日本でいちばん多い
5億回くらい あきらめようと思った
でもな だけどな すごいきれいごとに
聞こえちゃうかもしれないけどな
目の前で 僕の歌を 聴いて
涙を 流してくれる人が いるんだぜ
歌い続けてよかった 間違ってなかったって
心の底から 感じるには
じゅうぶんだと思わないかい

道草』という 歌を 歌った
今でも 気に入っている 大切な曲だ
あのころの僕と せっちゃんが
いるような 気がする
すこし 喉は嗄れていたけれど
凛とした こころで 歌えたと 思う

 てんやわんやの店内で
なんとか荷物をまとめ打ち上げへ
夢屋台という 焼き鳥屋さん
前にも マスターが連れていってくれて
刺身がうまくて また来たかったんだ

参加者は
ももちゃん
パードレマードレ
せっちゃん
瀧内さん
マスター
ちさこさん
ぼく

なに食ってもうまいので 幸せであった
とはいえ屋台なもんだから
途中から みんな熱燗やお湯割を
ふーふーやりだして
わけわかんなくなったころ
かいさん

何人かで 店に戻って 就寝
店に戻ったのは 憶えているけれど
店に戻るまでが あやふやな記憶
ソファに身を沈めて 3秒も かからず ぐっすり
始発が動き出した頃に 目覚めて
自分の肩を 触る
うむ ばっちり 二日酔いはしていない
最後に せっちゃんと 再会を約束して
堅く 握手をし 手を振って 別れた
家に 帰って 味噌汁を 作って
ほけーとした そして また寝た

いったい 昨日は なんだったんだろう
おきて 携帯を見たら
ももちゃんから 連絡が入っていた
それには まだ返せないでいる
いま このブログを書いて
ようやくあの日の 全貌が わかったからだ
ももちゃん 君のおかげで
僕は いままで感じたことのない
うれしさを 知ることができたよ
自分で企画を起こすのは 大変だよな
でも 僕はたぶん あの日 誰よりも
幸せだった ほんとうにほんとうだよ
また こんな夜をつくろうな

 相変わらずの 長文 申し訳ない
いつも くだらない ことばかり 書いているが
でも 今日は 今日に限っては
駄文ではない 駄文ではないのだ
またね からだをだいじにね

P.S
パードレマードレ
ギター貸してくれてありがとうIMG_1203.png

写真は 主催のももちゃんと せっちゃん
また 会えて 本当に うれしかった!









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  1. 2015/12/01(火) 04:01:10|
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