たいそんの日記

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ゴロゴロコミック

 とはいえ漫画は好きである
笑えるし 泣けるし
熱くなれるし きゅんとくる
まったく良い文化だ

本棚にぎうぎうに詰められた
漫画本を見ながら そう思った

思いながら
はて、おれのこの漫画好きの性分は
さういえば一体どこから
やつてきたものだつたらうか

と 興味が沸きめき
回想にふけるうちに
筆欲が高まってきたので
記録がてら書いていく

生まれて初めて買った漫画は
なんだったろうか
記憶の中にあるいちばん古いのは
母親がくれた『じごくとごくらく』という
漫画絵本だった

僕は仏教系の幼稚園に通っていて
遠足でお寺にいったり
そこの本堂のようなところで
座禅を組んでいる写真が残っているので
ひょっとするとそういった関係で
お母さんが貰ってきたものかもしれない

その本には悪いことをすると
地獄に落とされて
閻魔には舌を引っこ抜かれし
鬼にはこてんぱんに のされるし
蛇には食われ 火には焼かれ・・
とにかくとんでもない目に合う
といったことが書かれており
幼い僕には 十分すぎるほどの トラウマを与えた

東村アキコの『ママはテンパリスト』の中に
同じようなシーンがあったが
あれの ごっちゃんの 脅えっぷりと
ほとんど同じレベルの それである

「鬼がくるよ・・・」とお母さんが言うだけで
ピッキーンと背筋が伸びたものだ

ふと気になって検索してみたら
まったく同じものが出てきたので
気になる人は『じごくとごくらく』で
調べてみると良い

手前に閻魔大王 後ろに緑の鬼の
表紙のものがあれば それだ
およそ五歳児に見せるような
絵柄のものではないことだけは
お分かりいただけると思う

だが 漫画を好じる きっかけはそれではない
もっとも『じごくとごくらく』で
漫画の扉をたたくものは
そうはいないだろう

話は少し逸れるが
ふだん漫画好きを謡っている僕だが
その実際は
「自分の気に入ったものしか読まない、読めない」
タチで いわゆる少年ジャンプ系の
王道オブザ王道といった作品には
これまでほとんど触れてこなかった

九十年代生まれなら
もれなく好きな『ONE PIECE』も
『NARUTO』も『BLEACH』も
なんとなく でしか知らない

ああ、これがルヒーでしょ
手足が伸びるんだね
ナルトね
こいつ分身すんでしょ 知らんけど
と その程度の認識しか持ち合わせていない

それは別に
「みんなが読んでるような
流行りの漫画なんてあっかんべーだ!」
といった 考えからくるものではなく

単純にその作品を知ったとき
”もうすでに結構な巻数が出ていた”から
というのが理由として挙げられる

数十冊の漫画を 何作品も
家においておくスペースもないし
それを買うだけのお小遣いも
持ち合わせていないのだから
必然 それらの作品は避けることとなる

とはいえ 僕といえど『コロコロコミック』は
ずいぶん長いこと買っていた
1997年のことだったと おもう
お母さんに本屋さんに連れてってもらったとき

「たい君もそろそろこういうの読んでみたら?」
と言って 買ってくれたのが 何を隠そう
コロコロコミックだった
ハイパーヨーヨーの漫画が載っていたのは確かで
6月号か 7月号だったはずだ

なぜ憶えているかというと
何度も何度も読み返したからだった

月刊誌は毎月
新しいのが発行される、というシステムを
知らなくて 2ヶ月経って3ヶ月経って
新作号のコロコロが発売され
「新しいコロコロ買ってあげようか?」と
お母さんにいわれても
「コロコロならもう持ってるからいらないよ」と
アホみたいに答えていたため
その号をいちばん良く憶えている

ところで
今 気になって調べてみたら
コロコロのヨーヨー漫画といえば
『超速スピナー』だが
連載を始めたのは
1997年12月で
あれ、記憶違いだったかなと思ったが
その連載の数ヶ月前に同作者の
『燃えろ!スピナー』という
2話読みきりの漫画があったそうだ

画像検索してみると
なるほど 確かにこんなシーンあったと
思い出せるものがいくつもあったし
もう少し調べれば
1997年7月号掲載とのことだったので
僕が初めて少年漫画を買ってもらったのは
やはり1997年7月、ということになる
(月刊誌なので正確には6月か)

ここから僕の漫画が始まったと
考えてよいだろう

さて コロコロコミックにはずいぶん
笑わせてもらった
『学級王ヤマザキ』や『マリオくん』
『宇宙人田中太郎』
『GO!GO!ゴジラ!!マツイくん』
『でんじゃらすじーさん』
『ベイブレード』
忘れてならない『ギエピー』
最高に面白かった『ドラベース』

時系列は少々バラバラだが
少年時代を彩った作品がいくつも思い出される
汗と擦り傷と太陽の日々だ
あのころはたのしかった

さて そんな風に
ごくありふれた漫画との出会い方をした
少年が次に行く地点といえば
もちろん
「漫画家になりたい!」という願望である

絵と文字をお家で描いて
そいで お金もらえるなんて
こんな夢みたいな仕事は無い!
バカでもできるぞ!
ようし ぼくはいまに大人になったら
漫画家さんになって
たくさん面白い漫画を作るぞ!

と 意気込んだものである

漫画家という職業を
これほどナメきった動機も
そうないがそこは
小学生の考えなのでご容赦ねがいたい

とにかく そうときまれば
さっそく 執筆に取り掛かった

原稿用紙は 余っていたノート
道具は2Bの鉛筆と消しゴム
これだけあれば十分だ

そうだ なんならこのノートを
一冊まるまる漫画にしよう
いろんなジャンルの漫画を
描いて 毎月 発行するんだ!
よし そうしよう!
そうだな 名前はゴロゴロコミックでいいや

それから もう 学校から帰れば
部屋に篭って 漫画を描いた
バトルもの ギャグもの 恋愛もの
超能力系 自伝
と他分野に渡る連載作品のすべてを
担った 『月刊ゴロゴロコミック』の誕生である

中でも 超能力を活かして 敵と戦う
『エスパーたいそん』は
我ながら会心の出来だった
あらすじは

ある日、崖から転落し頭を打った
少年 たいそんは超能力に目覚め
あらゆる技を駆使しながら
悪の秘密結社から
地球の平和を守るため
獅子奮迅の活躍をみせるーーー

と いま思えばこれ以上ないほど
ありきたりな設定ではあるし
キャラクターデザインや世界観は
『MOTHER2』の丸パクリだが
当時は 完璧だと思っていた
世界中探したって
こんな面白い漫画はない!
と 思ったものである

この『エスパーたいそん』は
看板漫画となり なんと
30頁に及ぶ 超大作となる

むさしのあつしの 4コマ
『スーパーボンバーマン』に
多大な影響を受けた
抱腹絶倒のギャグ漫画
『ばくしょー!チンコーマン』は
毎回 オチが「ちんこー!」と
唐突に叫ぶだけ という
ガロもびっくりの高度なナンセンスギャグである
むろんアニメ化もされた(そういう設定だった)

おませな女子たちのハートをつかむべく
執筆された期待の新連載
「うみのかみさま」はなんと恋愛ものだ
男と女が海辺に座って
「あたし あなたが好きよ・・・・・・」
「ぼくもさ!」
と 愛を語り合う 漫画だった

しかし 当時 小学生のぼくに
恋愛ものを 描くのは 至難の技で
結局 そのシーンだけで
打ち切りとなってしまった
芸が細かいもので
ちゃんと最後のコマには
「ご愛読ありがとうございました!
たいそん先生の次回作にご期待ください」
の文言も 添えた

描く人が描けば 良い作品になったかもしれない

余談だが この『うみのかみさま』は
直後の 「お楽しみ会」の出し物として
舞台化された伝説の作品である

ストーリーは大幅に変更され
登場人物も人間からポケモンに変わってしまい
一切の恋愛要素が排除され
辛うじて残ったものは『うみのかみさま』という
タイトルだけになってしまったが
気の毒なことにこのタイトルでさえも
本番数日前に 急遽変更され
『海の神』になってしまった
もはや作者の 名残など
無いに等しいのが ざんねんではあるが
思い出深い 作品である

自伝は いざ描く段階になって
やめてしまった
まだ10才にも 満たない少年の半生など
描きようがなかったのだ
せいぜい「きのうおもらしした」とか
「おかあさん大好き」とか
そういったことしか描けないし
それでは 自伝ではなく
ただの絵日記である

バトルものも やっぱりいざ描く段階になって
やめてしまった
理由は定かではない
おそらく『エスパーたいそん』と
内容が被ったからだとおもう

まあいい 最初はこんなものだと 割り切り
ようやく 完成した記念すべき
『月間ゴロゴロコミック』第一号は
『エスパーたいそん』
『ばくしょー!チンコーマン』
そしてたった1頁で打ち切りとなった
『うみのかみさま』
と お粗末すぎる 体たらくであったが
本人の 達成感たるや 凄まじかった

さっそく 学校へ 持っていき
髪に金玉のようなぼんぼんのついた
ヘアゴムを よくつけてた
クラスメイトの金山さんに読ませた

この金山さんは 明瞭な性格で
勉強もよくできる 優等生であり
勉強のできない 僕にとっては
別世界の人間だったが
以前 2ヶ月連続で
席が隣同士になったこともあり
すこしだけ 仲が良かった

たしか もうひとり 女の子がいたが
その子の名前は 憶えていない
ギョロっとした大きな目と
赤い服を よく着ていたのが憶えてる

とにかく そのふたりに
読んだら 感想 ちょうだいね
と 言って
出来立てほやほやの
『ゴロゴロコミック』を手渡した
放課後までに 返してくれればいいから
とも 付け加えた

授業中 ぼくのうきうきといったら なかった

斜め後ろの席の 金山さんは
きっと今頃 『ゴロゴロコミック』を読んでるはずだ
『エスパーたいそん』で
血を熱く滾らせるだろうし
『ばくしょー!チンコーマン』では
当然 爆笑するに違いない
打ち切りになっちゃったけど
『うみのかみさま』も好評かもしれないな
なんたって恋愛もの
女の子なんだから 食いつきはいいはずだ
休み時間になったら
「感動した!サインしてよ!」なんて
言われるかもしれないな
あ、だったら今のうちに
サインの練習しとかなきゃ・・・・・・
そして クラス中で 大流行して
ほかの奴らが「おれも描きたい!」
なんて 言ってくるかもしれないぞ
そしたら そういう奴らを集めて
それこそ『コロコロコミック』みたいに
たくさん連載作品を 掲載して・・・・・・
そうだ 高市さんは 絵が上手だったな
あの子には 少女漫画を描いてもらおう
ふふふ 夢が広がるなあ
あーあ はやく授業終わらないかなあ

と 空想を 広めながら
チャイムを待った

やがて 授業は終わり
さっそく 金山さんのとこにいって
「どうだった!?」と 訊ねてみた

すると 金山さんは信じられないことに

「字が下手くそすぎて 意味が分からない」

と あっさり吐き捨て
ほとんど 投げるように
『ゴロゴロコミック』を突き返してきた

あまりのことに 動揺して
受け取れなかった 『ゴロゴロコミック』は
ばさっと 床に落ち
金山さんは もう用は済んだとばかりに
他の子と おしゃべりをやりだし
完全に 居場所を失ったぼくは
無言のまま 雑誌を拾い
無言のまま その場を離れ
無言のまま 席につき
無言のまま その日を過ごした

帰宅し 今日 あったことを
思い返しながら
『ゴロゴロコミック』を眺めていると
むしょうに 悔しくなって
こらえきれなくなり 泣いた
「えい!こんなもん!」と
放り投げ そっぽを向いて
ごろんと横になり
しばらく 流れるがままに
涙を流した

金山さんは なんてひどい人なんだろう
あんなに一生懸命 描いた漫画を
読みもしないで 字が汚いって
それだけで 切り捨てるなんて
鬼か こんちくしょう ううう

やがて 落ち着いた頃
雑誌を拾い上げ
もう一度 読み返してみると
本当に 字が下手くそすぎて
読めるような ものではなかった
蛇が踊り狂っていた
金山さんの言う事は正しかった

話を考えて 絵を描くことに夢中で
字の綺麗さなんて 眼中に無かった
完敗だ ぼくの負けだ
字が綺麗になるまで 二度と漫画なんて描くまい!
と 心に決め
そっと引き出しに『ゴロゴロコミック』をいれた

そして現在
蛇が踊り狂ってるような
悪筆っぷりは健在なので
漫画の執筆はそれ以来ただの
一度たりともやっていない
もっぱら読んでいる

またぞろ 漫画や本を置くスペースに
困りだしてきたので
新たな 本棚を ふたつ購うことも
検討中である

漫画を通じて いろいろなことを知った
前述のような悲しい目にも 遭った

とはいえ 漫画は好きである
笑えるし 泣けるし
熱くなれるし きゅんとくる
まったく 良い文化だ

本棚にぎうぎうに詰められた
漫画本を見ながら そう思った

窓を 開けて タバコを吸う
金山さんのことを かんがえる

元気にしてるだろうか
あのときのことを憶えているだろうか
ぼくは 一生 忘れない
金山さん ごめんよ
きみの言った事は 正しかった
ほんとうに 字が汚かった
そして 僕は今も 字が汚いよ
勉強のよくできた きみのことだ
今頃 さぞかし達者な字を書いているに違いない
ところで 金玉のようなぼんぼんのついた
ヘアゴムは 今もつけているのかい
持ってないか もう大人だものね
あれは本当に金玉のようだったよ
なんなら本当に金玉だったんだと おもう

金玉さん
あ 間違えた
金山さん
どうもありがとう そして・・・・・・さようなら


おわり

(ご愛読ありがとうございました!
たいそん先生の次回作にご期待ください)



追伸
金山さんは
たしか卒業を機に 私立の中学へいったか
してしまったため 一度も 会っていない

金山さんとは 他にも因縁があって
ゴロゴロコミック事件から2年後
当時 小さなメモ帖に思いついたポエムを
書き綴ることに 凝っていた僕は
その日も いそいそと ポエムを綴っていると
金山さんは突然 メモ帖をひったくり
僕が書いた即興詩
『花はとてもきれい』を 爆笑しながら
大声で読み上げやがったために
渾身のビンタを顔面にぶち込んでやった

『ばくしょー!チンコーマン』で
クスリともしなかったくせに
大真面目に書いた
『花はとてもきれい』を笑われてしまっては
ぼくも立場というものがない

あとにもさきにも
女の人を あそこまで 全力で
ぶん殴ったのは そのときだけだ

それ以来 完全に疎遠になり
そのまま 会えなくなってしまったが
もし なにかの巡り会わせで
もう一度 会えることができたなら
ビンタを ぶち込んで ごめんねと
頭を下げようと思う

そして 金山さんには
『ゴロゴロコミック』を酷評したことを
心から 謝ってほしいと 切にねがう


おわり






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  1. 2015/04/27(月) 05:13:35|
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ゆめ

 今日はお昼の11時30分ごろ起きた
前回のブログでも触れたような気がするけど
このあいだ耳栓とアイマスクを購った
それからというもの
寝るときはかならずつけている
そしてこれがすこぶるいい按排

ぼくは慢性的に眠りが浅く
寝付くのに毎夜苦労しており
加えて根っからの金縛り体質であることは
このブログの熱心な読者諸君には周知の事実だが
そんなのどこ吹く風とばかりに
ここ数日は安眠快眠のまいにちである

人は生涯の三分の一を睡眠にあてると
いつかテレビで 観たことがあるが
実際問題 睡眠というのは大切だ
ねぶそくだとイライラするしね

あとはそうだな
思い通りの夢が見られる
薬なんかが発明されたら
ずいぶん楽しいだろうねえ

藤子・F・不二雄の短編集に そんなのあったな
薬の名前はたしか「ドリーミン」

まあでも 夢なんてものは
出会いがしらだから面白いのかもしれない
筋書き通りの夢を観るのは
それはそれで楽しいだろうけど

はっと目が覚めたら とたん
ふしぎな感覚に身をくるまれて
今観てた夢を思い出そうするも
断片的なキーワードしか浮かばず
いつしかすっかり忘れてしまう
そのくせ観てる間に広がっていた光景は
その時はたしかに現実で

うむむ、なんとも妙ちくりん
だけどそれが夢の夢たる姿だ

あれさ まあときどき
夢のなかで「これは夢だ!」って
気付くひとも中にはいるけど
大多数がわかんないじゃない

目を閉じるだけで
どんな映画よりアトラクションより
リアルを感じさせてくれる
”夢”ってのは なんともエンターテイメントだね

今夜もこれから床につくわけだけど
今日はどんな夢を見るんだろうなって
楽しみでしょうがないぜ

なんか気分が乗っちゃったから
もうちょっとこの話 引っ張るけど
誰かにこう言われたことはないかい

「きみが今日、ぼくの夢に出てきたよ」

ぼくはそれを言われると
とても嬉しい気持ちになる
だから自分の夢に誰かが
出てきたら 可能な限り 報告する
ここで困るのが その報告を
果たして ”誰にまでしていい”のか、だ

よく会う友達 たまに会う友達
友達ってほどでもない友達
家族 知り合い 恋人
昔の恋人 大嫌いな人
架空の人

こんなところだろうか

・よく会う友達
これはまあ大丈夫だろう
よく会うのだからなにも問題ない
もっともスタンダード

・たまにあう友達
相手によっては迷う
”たまに会った”そのときに
直接話しても良いが
関係性によっては
口を噤まざるを得ないことも
無きにしも非ず
まあそこまで気持ち悪がられることも
ないだろうから
”言いたきゃ言いなよ”って
ところだろう

・友達ってほどでもない友達
これは困る
”友達の友達”は別に友達ではないし
わざわざ話したいとも思わないが
ひょっとしたらこれがきっかけで
仲良くなれるかも?なんてことも
ちらっと頭によぎるが
ひょっとしたらこれがきっかけで
よそよそしくなるかも?なんてことも
やっぱり頭によぎる
報告する場合は注意が必要だ
まあ そういう関係性の人は
そもそも夢の出現率が低いので
じつはそれほど困らないが

・家族
これも特に問題ないだろう
ぼくが実家にいたころは
朝、食卓の席で
その日みた夢をそれぞれ話すことが
うちではわりとあったし
まさか家族が夢に出てきて
争いになることもあるまい
難点は他に比べて少々盛り上がりにかける

・知り合い
これこそまさに関係性による
そのコミュニティは無限大だ
職場の先輩後輩 このへんは
まあどうということもないが
近所の肉屋のおじさん とかに
報告するのもいささか気が引ける
ぼくは可能なかぎり言うけど

・恋人
盛り上がり、では一番かもしれない
絵的にもいちばんかわいい
「夢の中でも会おうね」で切った深夜の電話
「夢の中でも会えたわ」で始まる朝の電話
なんともロマン&チックである
ラッツ&スターもびっくりだ
問題は”恋人の夢”というのは
夢占いの観点から見ると
さほど良いものでもないらしく
そのあたり 詳しい人に
うっかり言ってしまうと場合によっては
面倒くさいことになるかもしれないので
注意が必要だ

・昔の恋人
論外である 昔の恋人の夢を観るだけでも
朝っぱらからげんなりするというのに
それを報告するなんて 正気の沙汰ではない
逆の立場で考えれば恐怖でしかない
「・・・・・・あっ、もしもし、
久しぶり、俺だけど・・・・・・
あ ごめん、まだ寝てた?
それがさ、今朝の夢にオマエが出てきたんだ
なんか全裸でホッピングしてたぜ
笑っちゃうよな
ま、今度おれの夢に出てくれた出演料
振り込んどくよ、ははは なんちゃって
あれ?もしもし、おーい?もしもし?」

どう転んでもドン引きされるか
着信拒否されるだけなので
昔の恋人の夢を見ても
くれぐれも報告しないように
もし「どうしても!」というやつは
是非トライしてその後どうなったか教えてくれ
勝手にするがいいさ そしておまえはバカだ

・大嫌いな人
これは結構出現率が高い
こう見えてぼくは
人の好き嫌いがたいへんに激しく
ぼくから好かれているだろうと
思っているお前の事でさえも
実は影でうざったいと思ってることも
しばしばなのだが
いやらしいことに一切 顔には出さないので
頭の中のストレスが夢となって現れる
よって出現率は高い
が 大嫌いなやつなので
報告したいとは思わないから厄介だ
するとその もやもやが
またもストレスとなって
ふたたび夢の登場人物となって現れる
こうなると無限ループに陥って
にっちもさっちもいかなくなるので
安眠のためには ここはぐっとこらえて
さっさと報告するのが得策かもしれない

・架空の人
どうしようもない
存在していないのだから
報告のしようがない
然し乍、その夢を見ている間に
築いた友情や愛情を
”無かったこと”にするのは
なんともさみしい話である
誰かに 話すだけ 話しておきたい
なので、ぼくはときどき
”架空の人との夢”→”よく会う友達との夢”に
変換して話すことがある
架空の人物との夢の内容を
よく会う友達に
「きみが今日夢に出てきてね
こうこうこうで こんなことをしたよ」
と 半ば創作として話すわけだ
いいようによってはただの嘘だが
夢の話のいいところは
”誰も傷つかない”ので
知ったことではない
どんどん 創作していこう
じっさい、夢の話を誰かにするとき
すこしアレンジを加えてみたり
分かりやすいように段落を飛ばしてみたり
あったことをなかったかのように
なかったことをあったかのように
話してみせたことはないか?
ぼくは無いとはいえない



夢は治外法権だ
人を殺しても 誰かを襲っても
車に乗っても 歯が抜けても
空を飛んでも ビルを壊しても
泣いても 笑っても
だれにも罰せられない
自由がそこにある
無責任でいられるユートピアだ

ねむれ 肩の力を抜いて
やすめ なにも考えなくてもいい

きみが 楽しい夢をみることを ねがうよ
そして ぼくが楽しい夢をみることを ねがってくれ

おやすみ からだをだいじにね




  1. 2015/04/27(月) 03:30:15|
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ちうどく

 部屋の窓を開けると
まんまえに小さな路地が在って
そこには外灯がぽつんと立ってる

月明かりも合わさって
けっこうな明るさ
頑張れば本だって読めるよ
これ以上目を悪くしたら
困るからしないけど

ロマンチックってほどじゃないけど
なんとなくその景色
景色ってほどでもないな
様子、うむ、様子をぼうっと
眺めるのがお気に入りだ

もう少し経って
夜通し窓を開けっ放しにしても
いいくらいの気候になったら
一晩中それを眺めるつもりです

でもときどき
あすこに誰か立ってたら怖いな
髪の長い 女の人が ぼうっと立ってて
そいでこっちを睨んできたりしたら
いよいよ怖いなって思う

ぴゃあ 本当に 怖くなってきた
窓 しめます ばたん きゅう

昼間 本屋さんに寄ったけど
お目当てのものが なくて
そんじゃ 第二候補をと
思ったけど それもなくて

無くて っていうか
正確には あったんだけど
値段が思ってたより 高く
お小遣い足りなくて
おまけに強烈な便意に襲われて
すごすごと引き返す

しゃーない こんな日もある
欲しいものが手に入らない日
これはこれで おつなもんだ

書店で働く友人のコネを
後日、ありがたく使わせて頂こう
(安く譲ってくれるの)

帰宅
帰り道のスーパーで買った
巻き寿司をもぐもぐと食った

不思議なもので このところ
助六がおいしい
おいなりさんも おいしい
それに 素うどんなんか
ついちゃったら 言うことなし
かんぺきな 食卓でがんす

それから
ふと 思い立って部屋を 片付ける
油断すると すぐ散らかっちまうからね
それはそれで
落ち着くから良いんだけど

子どものときから
整理整頓が苦手だ
いや、正確に言えば
整理された状態の”維持”が苦手だ
できん
なんなら整理整頓自体は 好きなはず
いわゆるパズルの要領
一度やりだすとつい熱中して
ことのほか時間をかけてしまうこともしばしば
ただし その状態の”維持”ができない
別にわざと散らかしてるわけでもないに
なんで こんな三日ともたず
散らかってしまうのか 謎だ

いっぺん天井に定点カメラを設置し
部屋が刻々散らかっていく様を
それこそ三日かけて撮影して
早送りで 観察してみたいものだな

その後 綺麗になった部屋で
落語のネタを書き写す
やり方はいたって簡単
録画した落語番組を
何度も一時停止、再生を繰り返し
ひとことひとこと
噺家さんの「えー」とか「おほん」とか
そういうのまで込みこみで
ノートに書き写すのだ
簡単だが気の遠くなる作業である

音楽ですら 人の歌うたうときは
アレンジというか
まあ なんだ 適当にっていうかね
自分の歌いやすいように 歌うんだが
落語にかんしては 完コピである

いわゆる師匠のいない僕は
高座のいろはを教えてくれる人が
いないので独学でやるしかないのです

ま、趣味でございますからな
こういう按配でちょうど良いんですよ
あなた それこそ こんな下手の横好きが
弟子にしてつかぁさい!なんて
師匠様方の楽屋を 訪れようもんなら
それこそ 門前払い
いやさ
門前タコ殴りも良いところですよ

ところでね 話は変わるようで変わらないけど
こないだ 生まれて初めて 生の落語を
観にいったんですよ
だれかって?聞いて驚くな
立川談春さんさ!

これはもう非常に幸運でした

母も誘ったんだけど
用事で来れないってんで
ひとりで行ってきましたけどね
いや もう最高でしたよ
泣けて笑えて
どうかなってしまいそうだった

ぶっちゃけ ロックのライブより
楽しんだね ぼくは
そもそもライブハウス嫌いなんだ ぼくは
すまん 歌うのはすきだよ

へっつい幽霊 百年目を演じておられました
ちなみに談春さんの著作『赤めだか』が
今年ドラマになります
談春役は嵐の二ノ宮くん
これも ひょえーだけど
談志役をビートたけしが演じるそうな
豪華キャストですね

ちなみにたけしは立川流一門で
かつて立川綿之助という名前で
高座に上がってましたから
たけしにとっては師匠を演じるわけで
これも非常に興味深い

談春さん言ってはりましたよ

「私を二宮くんが演じるなんて恐れ多い……
あちゃあ、なんて思ってましたら
リリー(・フランキー)さんが来てね
やあ談春さんどうもありがとうございます
なんて言うもんだから
どういう事でしょうと訊きましたんです
すると、僕をオダギリくんが演じて
こりゃ参ったと思ってたんですが
談春さんを二宮くんが、と聞いて
肩の荷が下りました、だって
いや悔しくって
もっと無いか他にないか
リリー・オダギリ以上の
談春・二宮以上の
もっと厳しい人いないもんかなと
考えておりましたが
いや、いるもんですね
水木しげるを向井理・・・・・・・」

非常に幸福な時間でござんした
ありがとう

さて 四月のライブはあと一本
難波meleにてやります
さっきライブハウス嫌いとか
書いちゃったもんだから
白々しいことこの上ないですが
やっぱりステージの上ではね
ぼく、すごく輝いてると思うんで
ふるってご参加ください

先のライブ二本
すこぶる良かったですよ
憑き物がとれた、なんて言うと
また大袈裟かもしれませんが
ワンステップ高みにいけました
確信です 完全に
今までのライブはなんだったんだー!
と本人が思うレベルなので
そういえば柴田太尊のライブ
しばらく観てねえな
なんて方はこの機会に
ぜひご確認ください

それにしても
不思議なもので
心に諦めがよぎるたびに
良い歌ができる

メロディーがどうとか歌詞がどうとか
そういうんじゃない
歌の力に満ちた歌
そういうのがピンチのときに現れる

もういい もう音楽やめる やめます
おしまい 終了 くそったれ 死ねボケ
なんて 情けないですが
そういったことをわめき散らして
仲間の励ましさえ 聞く耳を持たず
さんざっぱら 人に迷惑かけて
ぽっきり折れた心の脊髄を
覗き込めば なんだか暖かい
おっかなびっくり 手繰って
生まれた 一曲は
明らかに それまでと違ってて
おや ひょっとして あら もしかして
歌ってみたら なんともはや
不思議なものです
なにもかも 肯定できた気がした

また悩むと思う
生活は映画でも小説でもなく
これからも続いていくわけだから
また何かで悩むんだろうけど
でも今は 救われたきぶんだ

この魂を 買ってくれ
悪魔でも神でも かまわない
安くしとくから 早く買ってくれ

『魂の売り方』、良い歌です
僕にとっては

談春さんが
「いま、日本で最もチケットが取り難い落語家」
と評されるなら
さしずめ柴田は
「いま、日本で最もチケットが取り易い音楽家」
でございますから
今のうちに まなこに 焼いておいてくださいな

また長くなってしまったぜ
あう もう四時だ
夜が明ける またね
からだをだいじにね
  1. 2015/04/20(月) 04:00:05|
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